ECOLO village は、現在準備中です。
自分たちの暮らしで使うものは、自分たちで育む
1988年、私たちの小さな一歩が始まりました。
エコロヴィレッジは、「環境共生型有機的学研村落」の英訳それぞれの頭文字をとって名付けられ、小さな活動(村づくり)として始まりました。
暮らしや自然を取り巻く様々な環境と共生を図りながら、有機的で組織的な体系を築き、それらを未来に繋げるための学びの場、体験できる場を共有することを目的にしています。
~ECOLO village(エコロヴィレッジ)~
◎Environmental 環境
◎Collective 共生
◎Organic 有機及び組織的な
◎Leaning 学習・体験
◎Originality 私及びその土地ならではの
"循環型農業"=サスティナブルファーミング(Sustainable Farming)
それは、自然と人の暮らしを育み共存させる、地球にとても優しい環境に配慮した持続性農法のこと。
エコロヴィレッジでは、自然に生える雑草をヤギが食べ、ヤギからはミルクがとれ、ふんは堆肥となり作物の栄養になります。
野菜は自家採集された種子から芽生え、化学肥料、農薬無しで育ちます。
森の木は農場の資材や燃料、家具に加工され、廃棄されることはありません。
そんな自然の循環を大切にしながら、少しずつ糧を分けてもらう。
それが私たちの考える共存のあり方なのです。
エコロヴィレッジのオーガニックガーデンファームは、幾つかの段階的な農場に分かれています。
例えば料理に使うハーブの「ハーブガーデン」、野菜畑の「ポタジェ」、果樹や蜂蜜を採るための「オーチャードガーデン」、花生けに使う花材用の「ハーベイシャスボーダー」、卵やミルクを提供してくれる家禽や家畜のいる「ファームフィールド」、山菜、木の実、キノコが採れる「ウッドランド」、籠やフェンスの材料を採る「ウィローファーム」、その他「牧場」や「茅場」、あたかも自然のようなワサビ田や岩魚が棲む沢などが一体となって山里の長閑な風景をつくっています。
農園は基本的に無耕起、無肥料、無灌水で雑草や堆肥をマルチにし、自然を手本にした栽培を行っています。
もちろん、化学肥料や農薬は開墾以来一切使用していませんし、種子も自家採集するか無処理種子を使用しています。
病虫害の対策は堆肥を作る際にできる腐植を利用したり、コンパニオンプランツやハーブ、薬草でつくる自然農薬、人海戦術で何とかカバーできるようになりました。
イノシシやシカ、ノネズミなどの害獣に頭を悩まされることもありますが、雑種の大型犬の抗戦で被害を少なくしています。
年間約二百種類以上の野菜や果樹、山菜、キノコそしてハーブ等を育てていますが中でも人気者はジャガイモやピーマン、枝豆、そして地元で昔から作られているキウリなどです。
まだ聞きなれない言葉ですが、エコロヴィレッジが目指す自然と人の暮しのあり方を一つの形にしたものが「ナチュラルコンストラクト」と呼んでいるものです。
直訳すると「構築された自然」。
人が暮らしの中で築きあげた自然を意味します。
里山や林、田園風景やナチュラルな庭もそのひとつです。
しかし、近年の農村の風景や栽培法は残念ながら生産効率が優先され、化学物質や施設備品、機械化に染まった自然とは程遠い場所になりました。
エコロヴィレッジではオーガニックファームを中心にしてその周辺の林や沢を自然と見間違うほど自然な風景に整備を進めて来ました。
自然の中を散策する感覚で山菜、木の芽、キノコなどが安心して収穫できるように構築したのです。
私たちは自然(野生)からものを採らないであたかも自然に感じられるよう、有用なものを少しずつ殖やし育み、暮らしの一部にしてきたのです。
ですから、
『採るのは今日ここに来た人が今日食べる分だけ』
『必ずひと芽は残す』
『自然を育み、暮らしの糧とするが採る一方の売りものにはしない』
それをルールにしています。
そして、採る楽しみや旬を味わう愉しみと同様にどのようにすればこの景色が生まれ、育むことができるのか。そのことも伝えてゆけたらと思っています。